パンを優しく扱うための工夫。
いらっしゃいませ。こんにちは。
本日のお題は『刷毛』。
パンをオーブンに入れて焼く直前に、表面にツヤ出し用の卵液を塗る製品がたくさんあります。この作業には、幅3〜6センチの刷毛が用いられます。
親指とその他の指で刷毛をはさんで使いますが、使う指の数を気にする人はめったにいません。
「手の大きい人は指2本でもだいじょうぶ、手の小さな人は4本、ひょっとしたら5本かな。」
程度に理解されていることがほとんどなのです。
ところが、実は使う指の数が少ないほど手首の自由度が増して、柔らかく刷毛が動くようになる。
たくさん塗ってもうんと疲れにくくなるし、なにより生地を傷めることが少なくなる。
手がこぶしの形に近いほど、腕に力が入って、手首の柔軟性が落ちるのです。
ささいなことで仕事が変わる。働きながらそんなことをふと見つけると、それはそれで楽しいものです。
やたらとパン生地を傷めてしまう人がいる。
そのひとの立ち位置を、作業台から今より15p離してもう少し前傾してもらう。
肘が下がった分だけ手首が楽になって、急にパンを優しく扱えるようになったりする。
何百もの仕事の積み重ねが1個のパンを形にしますが、その仕事ひとつひとつはそんな些細なことで変わったりするものなのです。 パン衛門
投稿者 ぱん衛門 : 2005年06月20日
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